No12
🐢それでも、何十年ぶりにあの島の食生活に、戻れた日々は最高に幸せであった。
再度、あのじいちゃんのことを、思い返してみる。
ある晩、夜中に起こされ二人で、海亀の産卵する所に立ち会った。
目印を付けておいて、翌朝掘り返しに行く。
そこで、卵を10個ほど失敬して、食べさせて貰ったことを思い出した。
🐣卵は見た目にはピンポン球とソックリで、まん丸く大きさもほぼ同じ様なので
見間違えする程である。
味は鶏卵より、よく言えば濃厚である。
悪く言えば、生臭い感じがした。
殻は、表面が少し柔らかく、指で押すとペコっと凹んでしまう。
🙅‍♂️今の時代は、海亀も少なくなり、その卵を食べることなど以ての外である。
ただ、約半世紀前の、少し古き時代の事として、貴重な想い出になっている。
この様な、海亀の話は別にして、今でもシードラゴンズ島の食生活はそんなに
変わっていない様に思う。
⛰🏝ヤギの肉、猪の肉、豚の肉、地鶏の肉等々。
それに、海の幸色々な魚貝類の新鮮な味覚がある。
山には入れば、四季折々の植物が、自然のものから庭先でも育つもの。
個別に名前をあげたら、枚挙にいとまがない程である。
🍀🐍ものの本によると、あのガラパゴス諸島には、動植物の固有種が三百と
四、五十種との事である。
この奄美群島では、百五十弱にのぼる。
但し、面積比率を考えると、六倍強の差があるので私的には世界一だと思う。
最近、やたらと"東洋のガラパゴス"とのタイトルが目につくが、ハッキリ言って
やめて欲しい‼️
奄美群島は、本当に世界でも稀有な島嶼なのだ❣️