No8
🔥話しは戻って、このじいちゃんの家には、もう一つ気になるものがあった。
それは、囲炉裏である。
今考えると、少し不思議に思うのは亜熱帯の島で何故、囲炉裏があった
のだろう。
それはともかく、四十歳過ぎたあたりから、無性にこのじいちゃんと
ばあちゃんの家が懐かしくてしかたがなかった。
その象徴的な物が、囲炉裏かなと思う様になった。
🏮子供心に囲炉裏の火を見ていると、心が落ち着くしいつまでも、飽きない
のである。
そして、ホームシック等の寂しい気持ちも、薄れてしまう。
この事は、なにも私に限った事ではないのだろう。
人類が、火を扱った最初の頃の記憶が蘇ってくるのかも知れない。
👑それまでは、東京は銀座の華やかな宝飾品の世界。
いわゆる、"光り物"だが、それよりも囲炉裏の"灯りもの"の燃えている「炎」を
見ることの方が、何倍も気になりだしたのだ。