No3
🛶こんな懐かしい田舎の原風景が、まるで昨日の事のように浮かんでくる。
原風景といえば、ある日珍しくこのじいちゃんとすぐ上の兄との三人で、手漕ぎの
小さなくり舟にて釣りに行った。
🎣その帰りの事である。
三人で浜に降りたあと、じいちゃんはニ本の大小のロープを手元に残し、船を
沖へと送り出すのだ。
二〜三十メートル沖まで舟が滑り出したら、細い方のロープを引っ張った。
するとどうした事か、舟の錨が海に落ちる仕掛けになっていたのである。
これは、接岸場所の無い砂浜での、係留方法であった。
🥃🍺兄と私は大人になって、二人で朝方まで大酒を飲み、語り合った時にこの情景の
話になった。「ついこの前の事みたいだな〜!」
しばし沈黙の後、兄が「そういえば、今の自分の職業を選択した訳がたった今ハッキリ
と解った」
🚢「それは、この事が一番の源になっているのだ」と、のたまわった。
その時の兄の仕事は、船舶のレーダー関係であった。
🤔あの時のメカニック的な情景が、子ども心に強烈なインパクトを残したであろう事は
想像に難く無い、、、。