No-1
🤠ここは南の亜熱帯の島。
本当の島の名前は確かにあるのだが、私は自分勝手に"シードラゴンズ島"と呼んでいる。
それは上空から見ると、リアス式の入り組んだ島の形が正に、"龍の落とし子"二匹くっつ
いてる姿に見えるからだ。
しかもオスとメスに別れて、、、。
😇今から二百三十年程前に、九州は薩摩藩でひそやかに密貿易が行なわれていた頃の話だ。
我がご先祖様が、途中のこの島に、どうゆう訳か居残ってしまった。
これがそもそもの、ことの始まりである。
✌️私の両親の実家が、この島内の集落に有り、二つは隣り合っている。がしかし、ご先祖様
からのお墓は別々となっている。
それでも名字は同じ性なので、母親方が本家にあたるとの事であった。
👦子供の頃、お盆になると本島側よりポンポン船に乗って、この島に渡る。
ついた港から徒歩で、山を二つ三つ越えて、やっとの思いでそれぞれの集落に着くのである。
これが御墓参りの日課であった。
👨👩👧💁‍♂️兄妹が多かった為、二手に分かれて私と妹は父方の実家に、そして兄と姉は母方
の実家に振り分けられた。このように、それぞれのお盆と夏休みが始まってゆくのである。